リオのBLUE EYEに出会ったのは あの夜


「マミ いいところへ連れて行ってあげる」


エステサロンを営むセレブな叔母に
連れられていったのは男装の麗人たちのお店


「みんな女性なの?信じられない  そこいらの男の子よりずっとイケメンね〜
ステキ カッコいいわ」


初めての異空間で…目がハートになっているのが自分でもわかる


叔母はお目当ての彼?を指名しすっかり話に夢中だった


『お待たせしました』


注文したカクテルを持ってきてくれたのが…リオだった


まっすぐ私を見つめるその妖しい青い瞳に一瞬にして心を奪われた


名前教えてと聞くリオ


「マ、マミです」


『マミさん…。憶えておきますね(微笑)』


愁いを帯びたBLUE EYEが心を揺さぶる


二言 三言 言葉を交わしただけで リオは、他の女性に呼ばれ席を立った


…ああ いかないで もっとその瞳で見つめてほしい


あの夜からリオのBLUE EYEにすっかり夢中になってしまった


リオに会いたくて 何度か店に足を運んだ
でも なかなかリオに近づけなくていつも遠くから見詰めるだけだった



「ねえ リオ どうして私を誘ってくれたの?」


後ろ手でドアを閉めリオはまたも"意味深”な笑みを浮かべる


『ノーコメント(微笑)』


部屋の鍵をテーブルに置くとリオはネクタイを外した


『この間はゆっくり話せなかったね ごめんねマミ』


「ううん…いいの そんなことより こうしてリオといることがホントに夢みたいで…」


『夢のほうがよかった?』


「ううん…」


首を振るわたしの頬に触れ リオが低く囁く…


『さっきの質問の答えはね  マミが可愛いから だから…誘ったんだよ』


囁くリオの声だけで…
身体のどこかが壊れるほどの快感が走る


リオの指先が首筋から胸元に移動し
馴れた手つきでボタンを外し…あらわなった肌にくちづけをする

全身の力がふっと抜けるような感覚に襲われ思わずリオの背中にしがみついた


「あぁ…リオ…ダメ もうたっていられない」


じゃあ ベットにいく?と妖しい瞳が誘う


「…リオ わたし…壊れそう…」


『大丈夫だよ 壊れても…ちゃんと修復してあげる
…この腕の中でね…(微笑)』




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意味深(2)

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