夜毎 取巻くおんなたちはリオの視線の先を奪い合う

今夜も店の外ではリオお目当てのおんなたちが5・6人


・・・まるで宝塚の出待ちね


わたしもすっかり夢中よあなたのBLUE EYEに・・・



「ねぇ リオ・・・今夜は私とデートして」

妖艶な美女の媚びる瞳をリオは跳ねる

「ごめん 先約があるの」


リオの視線が離れて立つ私に止る

・・・えっ まさか 
・・・そ、そんなこと 嘘でしょう


高鳴る鼓動と緊張で金縛り状態の私


モデルウォークでスマートに近づいてくるリオ


目の前にブルーの瞳が立った時、軽い眩暈で私の身体が揺れた


「マミ 行こう〜」


今にも倒れそうな私の肩に手を廻すリオ


・・・夢みたい いいえ〜夢よね
2度ばかり頬をつねった


あっ 痛い やっぱ 夢じゃない

リオがふっと笑う
「私もつねってあげようか」


「ねぇ リオどうしてわたしなんか・・・」


「嫌だった?」

「ううん なんだか 私 壊れそう・・・」

「まだ壊れちゃダメだよ 私が壊すんだからね
 マミのこと うふふっ」

意味深なリオのブルーの瞳が笑う

アア・・・そんなに見つめないで
私は既に壊れかけていた


肩に廻したリオの手に力がこもる

『マミは、どうして離れたところから見てたの?』

「だ…だって いつもキレイな女の人たちがリオを
囲んでるんだものとても近寄れなくて」

『そっか…(笑)』

エレベーターのドアが開き
リオがどうぞ…と微笑んでエスコートする

…ほんとに夢みたい ううん 夢でもいいわ 


リオの腕に恥じらいながら手を回すと


『マミは可愛いね』と頬にkissをくれた


…あっ もうだめ どこかひとつ壊れたみたい




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意味深(1)

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