ポケットのなかで携帯が鳴った

”リオ 夜の海を見に行きましょう
お店 終わったら迎えにいくから 待ってて!” 

その短いメールの相手は耀子からだった。


…耀子に会うのも久しぶりだな
相変わらず一方的なお誘いが得意なレディだ(苦笑)

…夜の海か たまに悪くないかな
返信せずに携帯を閉じた。



「誰?彼女?」

『さあね…』

ポーカーフェイスで答えるリオ

「別に誰でもいいけどさ それよか…ねぇリオ」

隣に座るメグミが足を組みかえ潤んだ目でリオを誘う

「このあとの予定は?」

『今夜は予定あるんだ ごめん メグ』

「また、断るの じゃあ来週絶対空けといてリオ」

『忘れなければね(苦笑)』

「わざと忘れるんでしょう(笑)」

そういって腕を突付くメグミ

腕時計を見た

『もう閉店だよ メグ』

営業スマイルでリオはメグミを見つめた

『今夜もきてくれてありがとう』

見つめるリオの手をとりメグミは
もう一度足を組みかえた

「リオのそのBLUE EYEに見つめられるのなら毎日だってくるわよ」

メグミが動く度にふわっとした香りが鼻先を霞める

『いいね…』

 「えっ なにがいいの?」

リオは 顎をあげ空気を吸い込むポーズをした

『この香り 結構 好きだな』

「そう 嬉しいわ
じゃあ 今度はこのパヒュームでリオを包んであげる(微笑)」




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パヒューム(1)

Tonight partner by 耀子