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【〜それぞれの愛〜リツコとルナ〜2〜】
リツコの瞳になんて答えていいのか ルナは頭の中で言葉を探した
気まずい空気が二人の間に流れた
『リッコ・・・あのさ・・・』リツコに話しかけた時
コンコンとノックの音がした
〜お待たせしました〜 和室の障子が開き注文の料理が運ばれた
『いい匂い〜おいしそう〜♪ さぁ〜ルナ 食べよっ(笑)』
いつもの笑顔に戻り箸を取るリツコ
・・・・よかった でも 今日のリッコはなんだか様子が違う 気のせいだろうか
にこやかに料理に箸を運ぶリツコの口元を見つめた
食事が終わると・・・ 近くにお薦めのcafeがあるとリツコが誘い移動した
JAZZのスタンダードナンバーが低く流れている店内 スモークブラウンの照明が漂う珈琲の香りによくマッチしている
『ここもね 私のお気に入り店なの ここのブレンド美味しいのよ・・・』
『ねぇ ここ禁煙席じゃないよね?』
ルナは取り出したタバコを指に挟んで周りを見回す
『大丈夫よ・・・ハイ どうぞ〜♪』
リツコが後ろのテーブルの灰皿を取りルナの前に置いた
『サンキュー 相変わらず気がつくね リッコ〜』
『どういたしまして〜(笑)でも火までは点けてあげないよ〜』
『あたりまえじゃん・・・』
ルナは笑いながらライターを指で弾いた
テーブルに置かれたカップから香ばしい湯気が立ち昇る タバコの煙を手で追いカップに鼻を近づけた
『なんだか この香り 懐かしく感じる・・・ リッコ あの頃 よくコーヒー立ててくれたね・・・』
『うん・・・美味しいって言ってくれる ルナの顔を眺めるのが楽しみだった・・・』
目の前のリツコの視線を熱く感じる ルナはタバコの煙の流れる先を追った
『最近ね エミが言うの 身体によくないからあまり煙草吸うなって(苦笑)』
『ふふっ そうなの〜まるで女房ね・・・ルナの恋女房エミ〜♪・・・ってなんか演歌みたいね(笑)』 自分の表現が可笑しいとリツコは口元を押さえて笑った
『あっ そうだ〜思い出した! 今日ね仕事でミチコさんと一緒だったの それでね〜驚いたことにミチコさんって・・・エミさんのいとこなんだって〜』
『ミチコさんって?』
『ほら〜もう一年くらい前かな〜?ルナが扱った特集記事で私が紹介した企画会社の人』
『企画?・・・あ〜 思い出した! あの司会者の人ね♪』
ルナの脳裏にミチコの顔が浮んだ (あの人がエミのいとこだなんて驚きだ・・・)
どうしてかな・・・ ルナは頭の中で相関図を描いてみた エミと出逢って不思議と身近な繋がりが二人の間にあることに気づく
実は、仕事で一緒した後に ミチコとはあるBarでも偶然会ったことがあった
そのBarとは・・・とある“レディース・バー”だった
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