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                 Runa&Emi(ルナ&エミ

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                  【〜それぞれの愛〜意外なつながり〜2〜】

                            


・・・リツコって


(人違いだろうか でも もしかして・・・)


ミチコの電話の相手(リツコ)がどうしても気になった
私はベットから降り階段を駆け下りた


『ミチ姉〜待って〜〜!』


玄関から、今出ようとしてるミチコを呼び止めた


『あら エミーどうしたの そんなに慌てちゃって〜?』


『ねぇ〜ミチ姉ちょっと訊いていい? いまの電話の相手って?』


『えっ 仕事関係の人よ どうして??』


『リツコさんていう人なの?』


『うん そうだけど? エミ リツコを知ってるの?』


ミチコは首を傾げる


『そのリツコさんは、カメラマンで・・・写真展なんかも開いてた人じゃない?』


『うん そうよ〜! エミとリツコ 知り合いなのか〜 びっくりだね・・・』


『ううん 私はリツコさんとは、リツコさんの友人を介して知り合ったの』


『そうなんだ〜 でもそんなに慌てて降りてきて聞く程 気になる人なの?(苦笑)』


ミチコは私の狼狽する目に何かを察し 少し間をおいて訊いた


『ねっ 友人って・・・もしかしてリツコのルームメイトだったルナさん?』


『えっ〜ミチ姉 ルナも知ってるの?』


ミチコの言葉で また私は混乱した
(ルームメイトってことは・・・・一緒に住んでいたってことよね)


『うん ルナさんとは、リツコの紹介でね タウン誌のブライダルの特集記事で取材
受けてそれで2度ばかり会ったことあるのよ・・・』


次の言葉が・・・出てこなかった 
呆然とする私に ミチコは意味ありげな言葉を残した


『しかし世の中狭いね〜(笑)でも・・・どんな出逢いにも
出逢った意味は必ずあるのよネ・・』


『・・・・』


沈黙する私から視線を逸らし ミチコは腕時計で時間を確認する


『あっ〜いけない マジ行かなきゃ〜!またゆっくり話そう エミ〜♪』


『ごめんね ミチ姉〜 忙しいのに引き止めちゃって・・・』


手を振り慌しくミチコはドアの外へ消えた・・・




部屋に戻り・・・
ドレッサーの前に座り鏡に自分を映してみた

 
ミチ姉とリツコさん
ましてルナまで知り合いだなんて驚きだった
冷静に考えれば 仕事の繋がりなら3人共通する点は納得できる


・・・そんなことはどうでもいい


ショックだったのは・・・
リツコとルナが一緒に住んでいたということ


きっと恋人同士だったに違いないよね
もう終った恋なんだろうけど・・・

それでも 二人は今でも友人関係でいる


・・・別にいいじゃない?
・・・ルナは今、わたしといるんだもの


心の中で自問自答してみる
だか・・・どこか割り切れない
湿ったこの気持はなんだろう


ルナがリツコを見る穏やかな瞳
リツコがルナを語ったあの熱い瞳


思い出すと・・・
なんだかわからず涙が溢れた・・・


私は ルナを心から愛している


たとえ出逢って過した時間はまだ短くとも
この深い底知れない想いは誰にも負けない


ルナも私を愛してくれていると感じている


でも・・・不安なの


ルナ・・・
あなたに時々感じる・・・なにかの影に
あなたを奪われそうな気がしてならないの


               

                                                      


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