INDEX
【“最悪な朝” 】
・・・・マユ
ルナの呼ぶその名前に、記憶を辿っていた
・・・トオルの言葉を思い出した
(そうだよ、たしかにマユと付き合ってたよ・・・。)
(あの女性(ルナ)は、マユの友達なんじゃない?)
・・・ルナの言葉を思い出した
(お友達?・・ええ・・・そうよ・・・)
『ちょっとまってて、エミィ』
ルナは、Tシャツを着ながらドアに向かった
狼狽してるルナの様子が感じ取れた
朝から部屋を訪ねてくるなんて
ふたりはやっぱり・・・?
ドアの閉まる音に、私は慌ててベットから
身体を起こし・・・衣服を探した
《なんて、最悪な朝なんだろう・・・》
『ルナ〜、ひさしぶり〜♪』
『マユ こんな朝から・・・なんなの?』
『昨日、すごく飲んじゃったのね〜、で・・・終電に乗り遅れて
友達んち泊めてもらっちゃったの〜』
えくぼをみせて笑うマユ
『それで?』
腕組みして問うルナ
『友達がね〜 今日仕事なの・・で、帰ろうと駅まで歩いてたら
ルナんちの近くだって気がついて〜ルナの顔見たくってきちゃったわけ〜♪』
話し続けるマユ
『まだね〜、二日酔い気分なの なんか頭もすっきりしないし〜
ルナんちで、ちょっと休んでいこうかなとか思っちゃって・・・・えへっ』
あきれ顔のルナが背にしてる・・・ドアに目をやるマユ
『ねっ、ルナ・・・。部屋に誰かいるの?』
マユはやっと、外で話してる状況に気がついたらしい
『そうよ、・・・』
ルナが言いかけたとき
背にしてるドアが、内側から重く開こうとしていた・・・
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