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Runa&Emi(ルナ&エミ)


 INDEX


                        【”予期せぬ訪問者”



                            

微睡のなか目を開けると
スタンドライトの光が微かに部屋を照らしていた
天井がさっきより低くみえた
ぼんやり周りを見渡した・・・


隣でルナが微かな寝息をたてていた…
(そうだ 私、ルナのベットにいるんだった)

ルナのはみ出た肩に、ブランケットをかけなおす


《寝顔はじめてみちゃった・・・》


数時間前 絨毯の上で転げるように抱き合い
そのあと・・・
どうやってベットまで辿りついたのだろう
どうやって・・・全裸になったのだろう


たぐり寄せたブランケットの柔らかさが胸を包む
ワインの酔いのせいじゃない・・・
本当は全部憶えてる 酔っていたのは・・・(赤面)


ふっとまた熱さが甦ってくる…
ルナの余韻が身体のあちこちにまだ残っていた


痺れるような快感の渦のなか
何度ルナの名を呼んだだろう
涙が止まらなかった・・・


あの雨の日、本屋で出逢った
ルナの黒い瞳 一瞬で、私は魔法をかけられた


あの日から、心はルナに全部奪われてた

心だけ奪わないで・・・身体も奪われたい
ルナの瞳をずっとずっと・・・求めてた


《ねぇ、ルナ・・夢みたい 幸せよルナ・・・》


ルナの寝顔にそっと囁き、私は夢の中にまた引き込まれていった





♪〜ピンポーン♪


玄関のチャイムが鳴った


ハッとして起きたのは、私だった


『ね〜、ルナ誰かきたみたい・・・』


時計はAM9:20を指していた


ルナはブランケットをめくり目を細めて時計を見る


『こんな朝早く、誰だろう?』


もう一度チャイムが鳴った


『はいはい・・』


返事をしながらルナは
慌てて服を着き・・・ドアホンをとった


『はい、どちらさまですか?』


『ルナ〜♪ きちゃった〜』


ドアホンの向こうで弾んだ声が響いた


『えっ、マユなの・・・』


マユ?って

その“予期せぬ訪問者”に
忘れていた記憶が甦った・・・