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【Hold me 〜2〜】
暗い玄関の中
重ねる唇・・・絡み合う互いの舌先が溶けるほど熱い
このまま・・・溶け合って・・・ひとつになればと思った
『あ、エミィー・・・』
何か思いだしたように ルナは唇を離した
『アイス・・・溶けてる(苦笑)』
床に転がってる・・・コンビニの袋にふたりで目をやった
『ホントね・・・忘れてた・・・』
ルナの首に巻きついたままの私
そのまま屈んでルナは、袋の中を確かめる・・・
カップの蓋が半分開き、アイスの中身は流れそうに溶けだしてた
『これは、誰のせい・・・』
ルナが、溶けたアイスを指先ですくい・・・私の唇に含ませた・・・
『ルナのせい・・・』
指先を噛んだ
『離してくれないから』
『どっちが・・・』
ルナが唇をなぞる
『エミィがね・・』
『ねぇ・・私たちと一緒に・・・アイスも溶けてたんだね・・うふっ』
もう一度、重ねた唇は・・・甘いストロベリーの味がした
『エミィー、ずっと玄関でこうしてる?(苦笑)』
ルナの声にようやく、腕を放した・・・
(ずっと・・こうしていたいのに・・・離れたくない)
シャワーを浴びて、ふたりでワインを飲んだ
『酔って眠っちゃったら いやだから、少しだけにしとくね』
グラスを持つ・・私の頬にルナは手を当てた・・・
『少しって・・・エミィ 赤いよ もう、酔ってるじゃない(微笑)』
『エミィ 歌う?Hold me〜♪(笑)』
『ルナが採点するの?』
『そうだしようか〜♪ 終ってから、合格かどうか判定するね ふふっ』
『何が合格なの?ルナったら・・・』
グラスを置いて・・・ゆっくり・・・ルナが身体を引き寄せる
絨毯の上に倒れると、ルナの黒い瞳が目の前にあった・・・
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