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Runa&Emi(ルナ&エミ


  INDEX


                          【“信号待ち”】
                            



・・・訊いてみよう


あの夜、ルナが待ち合わせしてた“彼女”
それは リツコのことかもしれない


《私ったらそんなこと訊いてどうするんだろう》


ううん、彼女がいてもいい 
私の気持ちは変らない


・・・ルナが好き


ギャラリー出るとすっかり
すっかり日が暮れていた・・・。


『ねぇ ルナさん・・・』


『なに・・・?』


『あの夜 BARで待っていたのはリツコさん?』


『ええ そうよ どうして?(笑)』


『じゃあ・・・彼女って・・・』


そのあとの言葉がいえず・・・躊躇う私
そんな私の様子を見て ルナは横顔で笑った


・・・やっぱり そうなんだ(彼女)


目の前の信号が点滅から赤になり


ふたりを立ち止らせた・・・。


その時、隣に立つ・・ルナが私の右手をそっと握った


・・・えっ


不意の事に息が止まりそうだった
心臓が壊れるんじゃないかと思った


ルナが熱く潤んだ瞳を絡ませてきた


『わかりやすいひとね・・・エミさん(笑)』


『あの時も 私 いわなかったっけ・・・(苦笑)』


その言葉の意味をようやく理解した・・・。


『最初に目が合った時から感じてたの・・同士だなって・・・』


そう言いながら・・・握った手を5本の指で絡めなおすルナ


『気になってたの エミさんのこと・・・』


『私も・・・ルナさん・・・』


周りの人の視線など気にならなかった


信号待ちのわずか数十秒間


ルナと私 絡みあう手と瞳は離れなかった・・・