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【〜 Sleep slowly tonight〜 】
ミサオの背中にわたしはそっと寄り添い
明けていく空を肩越しに眺めた
『今回も強引になれなかったね ダメだな〜わたし(苦笑)』
「…昔のことを責めたりして ごめんなさい…ミサオさん…」
『ううん…わたしこそ謝らなきゃ…。一杯泣かせたね…ごめんねエミ…』
ミサオは肩に置いた私の手に自分の手を重ねた
『あの時 エミを一緒に連れて行きたいって本気で思った エミを愛していたから…。
でもね…やっぱできなかった…。まだ私は夢を叶える途中だったから
でも…もし…私がオトコだったらね きっとさらってた…』
ミサオの気持は痛いほどわかっていた。
女同士であるが故に…
感情だけに走れない現実が待っていること…。
あの時 未来なんて考えていなかった
只 一緒にいたいという願望だけだった
泣いてばかりいた
ミサオが選択した答えは
今となって思えば 正しかったんだ
ロスに行き夢を叶えられた ミサオ
新しい恋に出逢えた 私
お互いが幸せを掴んだんだから
ミサオさん…あなたに出会えてよかった
一生に一度の恋をしたって思ってた
呼吸もままならぬ位 何度も肌を重ね過した夜
愛してた とても…。
愛してくれて ありがとう
ミサオの背中の温もりを感じながら涙があふれた
『もう朝だけど…少しだけ眠ろうね』
ミサオが洗面所に向かったとき
バックから電源Offになったままの携帯を取り出した
メールが1通ルナから届いていた
戻っておいでの文字はなくちょっと寂しかったけど
ルナのクールな優しさが伝わった
目が醒めたら帰るね
待ってて ルナ…
あっ こんな時間に返信したら
夢のなかにいるルナを起しちゃう…
書きかけたメールを削除して携帯を閉じた
ベットサイトのアラームをAM9:00にSETして
『これでOK〜♪』
ミサオがダブルベットに転がった
私も服のままミサオの隣に横になった
思い出話の途中…
ウトウトと眠りに落ちる寸前の私に
ミサオは頬にそっとくちづけをした
“〜Sleep
slowly
tonight〜おやすみ エミ”
―その頃 ルナの部屋では…
マユがベットで眠っていた
ソファでウトウトしていたルナはふっと目が覚めた
時計を見ると午前6:00
ロールカーテンの隙間からの朝の光が微かに射していた
テーブルの上の携帯を手に取り開いた
エミからは何の連絡もはいってなかった
戻っておいでって言わなかったから きっと拗ねてるのだろう(苦笑)
う〜ん…
ベットで眠るマユが寝返りをうった
ルナは、ベットのマユに呟いた
やれやれ こっちの彼女も困ったもんだ(苦笑)
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