プロローグ【prologue】〜雨の朝〜
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RUNA&EMI(ルナ&エミ)
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朝の空気を感じて・・・目醒めた・・・

手探りで枕元の携帯を探す 

・・・AM 8:12 

ルナの部屋で朝を迎えるのは何度目だろう


『ねぇ ルナ・・・もう朝だよ・・・』
隣で眠るルナの瞼にそっとくちづけする


『・・ん〜ん・・エミィ ・眠い〜・・・zz 』 

ルナは薄目を開けて眩しそうに顔を手で覆い身体の向きを替える

ずれたブランケットを肩にかけなおすと
安心した笑みを浮かべてルナは再び瞼を閉じた

また夢の中に戻っちゃうの・・・

《ねぇ その夢の中に私はいる?》


《エミィ・・・つまんないことした罰だよ 今夜は寝かさないからね》

・・・な〜んて いってたくせにルナったら(微笑)
私より眠りに誘われちゃったのね(悔しい)


ルナの寝顔を見つめてると・・・
薄れ掛けたあの香りがまた脳裏に漂ってきた


寝顔のルナにつぶやく 《もう訊かないよ・・・》


どうせ またさらりと交わすんでしょう^^
きっと私のジェラシー楽しんでるんでしょう

いつか仕返ししてやるから ルナ・・・ 


・・・雨の音が聞こえた


裸身のままベッドから降りて 窓に近づく
ロールカーテンの隙間から灰色の空が見えた

ベッドに座り
眠るルナの額に繋る 前髪に触れる

・・・今日は雨だよルナ

出掛ける予定もキャンセルね・・・


携帯にセットしたアラームをOFFにして
ルナの隣に身体を滑らせた・・・


眠らさないでね ルナ・・・

 



〜【prologue】〜


ねえ ルナ 貴女はいま幸せ?
誰かを愛してる?

たくさん愛をくれたルナ・・・
あなたしか見えなかった

ねぇ わたし
貴女以上の人にまだ巡りあわないよ・・・

もうあんなに誰かを愛せないかも・・・

二人が離れることになるなんて
思いもしなかった あの頃・・・


私はまだ立ち止ったまま


あれから・・・もう3年だね