レディースバーで隣り合わせた
ベリーショートで端正な顔立ちの翔子
『おひとりですか?』
『ええ いまは ひとり…(苦笑)』
屈託のない笑顔で話しかける翔子は
別れたばかりの年下の恋人を思い出させた
『じゃあ お連れさん来るまで 一緒に飲みましょっか…』
(ほんとは 待ち合わせなんかしていない)
・・・失恋の痛手を癒す薬を求めて 来てみたの
・・・今夜は誰かに出会えそう そんな気もしたから
手にしたカクテルがなくなる頃
隣の翔子が時計を見た
『遅いね 彼女・・・』
私は酔いで染まる頬を両手で包み首を振った
『ううん ほんとは待ち合わせなんかしてないの…』
『心が痛いから・・・お酒を飲みにきたの ハートブレイク(苦笑)』
『そっか…そっか(微笑)』
翔子の涼しい瞳に引き込まれるように私は口を開いた
『…彼女ね 年下だったの』
『へ〜 そうなんだ いくつ年下だったの?』
『5つ年下だった…』
『ねっ 年令 聞いていい 貴女はいくつ?』
『言いたくないわ〜(笑)じゃあ 書くからちゃんと見ててね』
テーブルに指先で数字を書いた
指で描く透明の数字を目で追う翔子
『フム フム〜そっか〜わかった(笑)』
『あなたはいくつ?』翔子に問いかける
『そこから6才引いた年が私の年齢よ(苦笑)』
シガレットケースから煙草を取り出す
翔子の指先に私は声を掛ける
『ねぇ 煙草吸える年?(笑)』
『あはっ あたりまえじゃん 未成年だと
入店できないでしょう ましてお酒もだめじゃん(笑)』
『冗談よ〜 いくらなんでもそんな若くは見えないわ(笑)』
『あはは そーでしょう 』
『ねぇ ちょっと心痛いのマシになったみたいだね』
『ほんとね・・翔子さんの楽しいおしゃべりのおかげね』
『私ね 年上の人好きなんだ…』
私を見つめる翔子の瞳が眩しかった
『片思いだった人も年下だったの…』
『もしかして 年下フェチ?(笑)』
『ううん そんなことないけどね
なぜか出逢う人 皆 年下ばかりなの(苦笑)』
『そっか じゃあ また出逢ったね(笑)』
『えっ…』
『わたしと…(笑)』
『ねぇ 次の年下の彼女候補にしてよ…』
『2時間前に会ったばかりよ…(微笑)』
『恋に落ちるスピードに時間は関係なしだよ(笑)』
悪戯っぽく笑う翔子
HEARTBREAKしたばかりなのに
また年下の貴女と恋に落ちた夜だった

年下の彼女〜翔子〜